【歯科衛生士編】削らない未来
歯を守ることは、誰かの未来を守ること。
新人歯科衛生士・小川美月は、こじま歯科クリニックで働き始めたばかり。
患者の歯を守りたいという思いを胸に、予防歯科の現場に飛び込んだ美月。しかし、正しい知識を伝えるだけでは、患者の心を動かせないという現実に直面する。
そんな美月が出会ったのは、トランペットに情熱を注ぐ14歳の中学生・佐藤蓮。
歯磨きを嫌がり、口の健康に関心を示さない蓮には、吹奏楽コンクールでソロを吹くという夢があった。
美月は蓮の夢を知り、少しずつ信頼関係を築いていく。
ところが、ソロ選考での落選をきっかけに、蓮は大好きなトランペットさえ諦めかけてしまう。
「俺、もうトランペットやめようかなって」
夢を失いかけた少年に、新人歯科衛生士は何ができるのか。
患者の健康を守ることと、その人の人生に寄り添うこと。
理想と現実の間で悩みながら、美月は予防歯科の本当の意味を見つけていく。
歯を削らずに守ることの先にある、未来と希望を描いた成長の物語。

